「木造的」化粧型枠によるRC造のすまい

コンクリートと木の分かちがたい混在を目指した共同住宅の提案。

カベ貫材と称する木製の材をプレキャストコンクリート壁体の貫穴に通して架け渡し、この横臥材を基として現場打ちスラブ用型枠を木材で組みます。
この木の架構はコンクリート打設後も解体せず保存します。

コンクリート造建築物であるにもかかわらず、木材を表層的な仕上材としてのみでなく 躯体の創造に関わるより本質的なマテリアルとして、あたたかみあるすまいの空間づくりに活かすことができます。

コンクリートと木が混在し、調和した住空間をつくりたいとかねてより思っているのですが、その理由は、
その対照的な材料の組み合わせが醸し出す多様性ある雰囲気が、住まい手の日常的な感情の機微に、より上手に添えると感じているからです。

 計 画 地 大阪府
 用  途 共同住宅・デイサービス
 建築面積 約500u
 延床面積 約1,980u
 構造規模 RC造(一部PC)・地上5階
 提  案 TABLE 1 STUDIO